【翻訳】「第12回 ゴールデンチケットアワーズ」2106年舞台を輝かせた栄光の主人公
「第12回 ゴールデンチケットアワーズ」2106年舞台を輝かせた栄光の主人公、1本
2017.01.12 イ・ウジン記者
2016年の1年間、観客にたくさん愛された作品と人物を選ぶ第12回ゴールデンチケットアワーズの結果が去る10日に発表された。二重スパイの物語を通して創作ミュージカルの底力をみせたミュージカル『マタハリ』が大賞を獲得し、その他にも観客の笑いと涙をさそった様々な作品と人物が受賞の栄光を手にした。その中で観客の投票とチケットパワーを合算して選ばれたゴールデンチケットアワーズ人物部門の受賞者たちに受賞の感想をプレイディービー(PLAYDB)が聞いた。
ミュージカル男優賞 リュ・ジョンハン
第12回ゴールデンチケットアワーズ・ミュージカル男優賞の主人公はリュ・ジョンハンだ。11回に続き、再び受賞者となったリュ・ジョンハンはちょうど誕生だった去る10日、トロフィーを受け取り、明るい笑顔を見せた。
「今日は私の誕生日なんですが、新年そうそう大きなプレゼントを貰ったようで、とても嬉しいです。この賞こそ、1年間、熱心に公演をした者に贈られる賞だと思います。昨年も自分が本当にたくさんの作品に出演したんだなぁ…とも思います。(笑) 激励の賞のような気がして嬉しいです」
リュ・ジョンハンは昨年『レベッカ』をスタートに『マタハリ』と『ジャック・ザ・リッパー』、そして『モンテクリスト』まで、いつもよりも多くの舞台に立った。「舞台が私を望んでいるということだけでも、私は本当に幸せな人間ではないかと思います。個人的に良い公演に出演できて幸せな1年だったと思います」という彼は、特に2016年の大晦日を最後に、一足早く舞台を降りた『モンテクリスト』が記憶に残るという。
「私は精神的にツライ作品をたくさんする方なのですが『モンテクリスト』は、演じながらも楽しいですし、まるで1本の武侠小説を見るような気がして、とても好きです。公演自体は全然楽ではありませんが、(自分が)楽しめる作品なんです。時々、ちょっとしたアドリブを入れたりもできますしね。(笑)私は一足先に舞台を降りることになり残念ですが、年末に面白い作品に出演できて思い出に残っています」
2016年はいつもより活発に舞台で活動した年だとすると、2017年はリュ・ジョンハンにとって別の意味で特別な1年になりそうだ。彼がプロデューサーとしてデビューする作品『シラノ』が7月に初お披露目される予定だからだ。今年で俳優デビュー20周年を迎える彼は、実はかなり前からミュージカル製作の夢を抱いていたという。
「俳優になる前に、プロデューサー課程のMBAの取得で少し留学しました。実は最初の夢は俳優ではなく、プロデューサーになることだったんです。でも、俳優として生きるのが楽しすぎて、その夢を少し忘れていました。いつか、いい作品を製作してみたいという思いを長い間持っていましたが、偶然『シラノ』に出会ったんです」
最初は出演のオファーがあったが、国内の公演日程が不透明になると、彼は直接製作に乗り出した。1日でも早く『シラノ』を韓国の観客に紹介したかったからである。俳優が直接公演の製作に乗り出すことは珍しいので、周辺の皆が彼に応援の拍手を送ったという。
「私は『二都物語』と『ラマンチャの男』がとても好きです。本当に温かい作品だと思うんです。『シラノ』はそれ以上にとても温かい作品になると思います。犠牲、正義、勇気、愛がとても魅力的に絶妙に調和した作品です。脚本もとても良かったですが、フランク・ワイルドホーンの音楽を聴いて、さらに確信しました。フランク・ワイルドホーンは国内でたくさん公演をしたので、時々、飽きたという方もいらっしゃいますが、たぶん、この作品を通して、フランク・ワイルドホーンが再評価されると思います。音楽が本当に美しいんです」
俳優として20年間磨き上げた年輪と熟練したスキルを兼ね備えた彼だが、プロデューサーとしては、全てが初めてのことなので、最近は忙しく緊張の毎日だ。製作者の立場に立ってみると、これまで見えなかったものが次々に見えてくるという彼は、スタッフの構成からキャスティングまで、全ての段階を一つ一つ念を入れて進めていると言い、さらに充実した2017年になるだろうと予告した。
「今年は『シラノ』の公演に全てを捧げるつもりです。2017年は大韓民国がより健康になることを、そして全ての人がもっと幸せで、もっと笑えることを祈ります。その幸せのために、私も俳優としてプロデューサーとして一生懸命に生き、努力したいと思います。公演が好きな方々が『シラノ』を見て、心の傷を癒し、元気を取り戻してもらえたら嬉しいです。『シラノ』が皆さんにたくさんの笑いをお届けします」
<イ・ウジン 記者>
原文:PLAYDB
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翻訳:リュ・ジョンハンプロジェクト