【翻訳】ミュージカル『シラノ』キャストコメント動画が公開されました
リュ・ジョンハンさんの初プロデュース作品でもあるミュージカル『シラノ』。主要キャストのみなさんのコメント動画が公開されました。シラノ役のみなさんのコメント翻訳と合わせてお楽しみください。
フランク・ワイルドホーンの「もしも韓国で『シラノ』が上演されるとしたら、トニー、君がシラノ役をやってくれたらいいな…」というところから始まりました(リュ・ジョンハン)
ミュージカル『シラノ』でシラノ役を演じるミュージカル俳優リュ・ジョンハンです。
どういうわけか、俳優とプロデュースの両方を今回務めることになりました。期待半分、心配半分です。俳優としては皆さんと沢山お会いしてきましたが、プロデューサーとしてはデビュー作です。皆さんに検証や評価を受ける立場になりました。
俳優としても100パーセント認められたとは言えませんが、プロデューサーとしては初めてなので、よりプレッシャーを感じています。でも、現在はとても満足しています。
ミュージカル好きな方や私を知る方々は、私がフランク・ワイルドホーンと親しいことをご存じだと思います。偶然ある席で『シラノ』という作品の話になり、「もしも韓国で『シラノ』が上演されるとしたら、トニー、君がシラノ役をやってくれたらいいな…」というところから始まりました。台本と音楽を受け取ってみたら、一日も早く、これを上演しなければという使命感が生まれ、「制作も僕がやろう」ということでやることになりました。
<メッセージ>
どのように生きるのが良い人生と言えるのか…と考えていた時期でもあるんですが、シラノというキャラクターが多くを語ってくれていました。勇気、犠牲、愛、シラノという力強い人物を通して、観客の皆さん、そして韓国で生活する全ての苦しい状況の方々が癒されるのではないだろうかと、そういう物語やメッセージを早く皆さんにお届けしたいという思いから上演を決めました。
<キャスティング>
結果的に私にとって幸せだとしか思えないキャスティングとなりました。とても誠意を込めて臨みましたし、振り返ってみると、一番不足しているキャストは私ではないかと思います。とても素晴らしい俳優たちがこの作品を愛してくれて、シラノ役になった方々をはじめアンサンブルまで、この作品を通してより輝くことができるという自信があります。
<観客の皆さんへ>
夏に上演される全ての作品の成功を祈っています。お互いが盛り上げあえればいいですね。その中でも『シラノ』を少しだけたくさん観てもらえたら嬉しいです(笑)。
2017年7月7日、LGアートセンターで
真の愛の結晶体『シラノ』をぜひご覧ください。
リュ兄さんから「僕が最善を尽くす。グァンホも力を貸してくれないか」と言われ、私は「光栄です」と答えました…(ホン・グァンホ)
こんにちは、ミュージカル俳優のホン・グァンホです。出演できて光栄です。楽しみです。昨年の今頃、リュプロデューサーから台本を受け取りました。これは自慢話になりますが、リュ兄さんはまず最初に私に台本を送ってくれたそうです。とても感謝しています。私は台本を読むときに一気に読めないほうですが、今作は一気に読んでしまいました。とても面白かったので「これは私の作品だ」と、幸せな気持ちで演じられるのではないかと思いました。
<シラノ>
台本もとても良かったですが、シラノというキャラクターがとても良かったです。普段はキャラクターよりも台本、そして音楽よりも台本を重視するほうですが、シラノは多くのコンプレックスを持ちながらも、現代ではお目にかかれないようなロマンチストです。そのシラノを観客の皆さんが観たがるだろうと思いました。これは絶対に成功すると思いました。作品とキャラクターを愛して下さると思いました。本当に楽しいだろうなと、期待しています。
<音楽>
音楽は一度聴きました。あえてたくさん聴きませんでした。新しい台本が来た時に、すぐに吸収できるように、大事に取っておいている状態です。私が以前出演した作品の中でフランク・ワイルドホーンの作品は『デスノート』が一番最近の作品です。『デスノート』がワイルドホーンらしくない音楽だったとしたら、今回の『シラノ』は、とてもワイルドホーンらしい音楽だと思います。私はワイルドホーンさんの音楽がとても大好きなんです。メロディーラインをつくるマジシャンなので、音楽がすぐ耳に入ってきます。
<プロダクション>
ご一緒するロクサーヌ役のチェ・ヒョンジュさんとは本当に久しぶりにお会いしました。そしてリナさんは昨年の『ノートルダム・ド・パリ』でご一緒しましたが、その時、実力にとても驚きました。また、音楽監督のピョン・ヒソク監督は私が大好きな方です。そして、演出のグスタボ・ジャジャックさんも、私と以前『サルチャギ オプソ イェ(こっそりいらして)』という作品で一緒にしたことがある素晴らしい演出家です。
リュ兄さんが準備されたんでしょうが、全ての準備が完璧で、気にかかる部分が何1つありませんでした。「こんなに素晴らしい環境で公演をしてもいいのだろうか」と…。完璧すぎて逆に少し不安です(笑)。
<覚悟>
2017年の夏、リュプロデューサーとご一緒することになりました。リュ兄さんから「今年の夏、本当に幸せな気持ちで、一度やってみないか。僕が最善を尽くす。グァンホも力を貸してくれないか」と言われ、私は「光栄です」と答えました。そこにキム・ドンワン兄さんともご一緒することになって、本当に光栄です。2人の兄さんたちと私が一緒に素晴らしいキャラクターを作り、最善を尽くして練習し、演じ切ります。ありがとうございます。
2017年7月7日、LGアートセンターで
真の愛の物語『シラノ』をご覧ください。
ミュージカル『シラノ』が上演されると聞き「ぜひやりたい」と、積極的にアピールしました(キム・ドンワン)
ミュージカル『シラノ』でシラノ役を演じるキム・ドンワンです。ミュージカル『シラノ』が上演されると聞き「ぜひやりたい」と、積極的にアピールしました。シラノというキャラクターがとても良かったし、古典を元にして作られた作品ですが、退屈ではなく、とても洗練されています。漠然とやりたいという気持ちを持っていましたが、リュ・ジョンハンさんとホン・グァンホさんが演じると聞いて、躊躇もしました。私が一緒に演じてもいいのだろうかと心配になりましが、リュ・ジョンハン先輩が私の挑戦を快諾してくれました。
<シラノ>
シラノは、ユーモアというか…、客観性をもとに多くの人に対して骨のある冷やかしをします。また、決闘を楽しんだりもしますが、弱い心の持ち主でもあり、愛着が湧く人物です。
前作の『ポー』はとても神経質で暗い人物でしたが、シラノは暗い人物ではありません。明るく男らしくて遊び好きです。フェンシングのオリンピック代表選手がハンナム洞にスタジオをオープンしたんですが、そこでフェンシングの練習をしています。
<音楽>
正直に言いますと、最初、音楽をフランク・ワイルドホーンさんが作ったとは知りませんでした。この方が有名だということは知っていましたし、この方が作った音楽も知っていましたが、『シラノ』の音楽を聴いて素晴らしいと思い、また歌うのが難しいなと感じつつ作曲家を調べました。そして、この方が作られた音楽なんだと知りました。覚悟して準備しなければなりませんね。「Bring me Giants」もとても素晴らしいですし、「Alone」という曲も良いです。今もつい口ずさんでいます。個人的に「Gascons」という歌が大好きです。
音楽を聴くと群舞と大合唱が連想され、その雰囲気がとても男性的なパワーのある舞台をお見せできる気がするんです。
<片想い>
多くの方が片想いから愛を始めますよね。シラノほどの片想いも一度くらいはあると思います。なので、共感する部分がたくさんあります。少し変態のようですが、叶わないならその人が幸せになってほしいという気持ちもあるんですよね。心の奥底では、その人が幸せになり、再び自分に戻ってきてほしいという思いもありますが、私はシラノの行動が理解できますし、その中で愛おしさを感じます。クリスチャンとロクサーヌの愛が結ばれるのを見ながら応援し、頑張れと励ましながら笑っていますが、そのシーンを第三者の立場で見ると、ほろ苦く悲しいですよね。
<覚悟>
とても大きな挑戦だと思っています。観客の皆さんも「私がチャレンジしているんだな」ということを感じていらっしゃると思います。期待してくれとは怖くて言えません。上手く出来なかったら、私を叱ってください。でも、叱られないように、一生懸命準備します。
2017年7月7日開幕、LGアートセンターで
真の愛の結晶体『シラノ』をご覧ください。
뮤지컬 시라노 배우 인터뷰 – 록산 / 크리스티앙(ロクサーヌ役、クリスチャン役)
뮤지컬 시라노 배우 인터뷰 – 드 기슈/르 브레/라그노(ド・ギッシュ伯爵役、ル・プレ役、ラグノー役)
翻訳:リュ・ジョンハンプロジェクト