【記事翻訳】「勇気を出した」…『マクベス・レクイエム』リュ・ジョンハン、23年ぶりに再び演劇の舞台に

 

毎日経済
「勇気を出した」…『マクベス・レクイエム』リュ・ジョンハン
23年ぶりに再び演劇の舞台に

2022.11.15
シン・ヨンウン記者

 ミュージカル俳優リュ・ジョンハンが貞洞劇場演劇シリーズ第2作目の作品『マクベス・レクイエム』で23年ぶりに再び演劇の舞台に立つ。

 15日の午後、ソウル中区にある国立貞洞劇場にて演劇『マクベス・レクイエム』の制作発表会が開かれた。チョン・ソンスク代表理事、イ・スヒョン総括プロデューサー、演出家のパク・ソンヒをはじめとして、俳優リュ・ジョンハン、アン・ユジン、チョン・ウォンジョ、キム・ドワン、パク・ドンウクなどが参加した。

 『マクベス・レクイエム』は国立貞洞劇場“演劇シリーズ”第2作目の作品だ。ウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇の中で最も華麗で強烈な作品と言われる『マクベス』を原作とし、1920年、第一次世界大戦が終わった直後のスコットランド国境付近のあるジャズバーを背景に描かれる。

 イ・スヒョン総括プロデューサーは「貞洞劇場“演劇シリーズ”と他の演劇との違いを問われたら“俳優中心、俳優哲学”だとお答えしたい。作品の選定から観客にどのように紹介したいのかを俳優と綿密に話し合い作り上げていく。『マクベス・レクイエム』はリュ・ジョンハンと話し合い選んだ作品だ。2022年の有終の美を飾るにふさわしい作品だと思っている。期待してほしい」と自信をみせた。
 
 演出家のパク・ソンヒは「リュ・ジョンハンさんと“マクベスをどうしたらこの時代の苦悩する人間に描けるか”について悩みながら作品の準備を始めた。観客が共感できるマクベスを作り上げるために苦悩した。狂気に満ちた人間ではなく、この時代を生きる人々が同情できる人間を描いてみたかった」と企画意図について説明した。

 主役のマクベス役にはミュージカル俳優のリュ・ジョンハンがキャスティングされた。彼は「1998年にも貞洞劇場で『木こりと仙女』というミュージカルに出演したことがある。当時、チョンドンギル(徳寿宮横の劇場までの道)を行き来しながら練習に励んだが、また訪れてみて、昔を思い出した」と話し始め、

続いて「ソン・スンファンさんに続き、2番目の演劇シリーズに選ばれたことについて、改めて感謝している。素晴らしい劇場なので、あとは私がしっかりやるだけだと思った。『マクベス』は400年間、観客から愛されて、様々な形態で公演されてきた。あえてまた上演する必要があるのか?と思われる可能性もあるため、観客の皆さんに新しいマクベスをお見せしたい」と述べた。

また「怖さよりも期待のほうが大きい。今回の公演を最後に新しい貞洞劇場が建設される。最後の作品という点で責任を感じる。しっかり締めくくれるように最善を尽くしている」と覚悟を語った。

 特にソウル大学声楽科を卒業後1997年にミュージカル『ウエストサイドストーリー』でデビューしたリュ・ジョンハンは、2000年に演劇『三姉妹』以降、23年ぶりに演劇の舞台に復帰する。

 リュ・ジョンハンは「演劇に対し漠然とした憧れがあった。若い頃、演劇に挑戦したが、自分の未熟さを感じてスランプに陥った。これまでミュージカルをしながら、演劇もやってみたかったし、オファーもたくさん頂いたが怖かった」と口火を切り、続けて「悩んでいたところに、貞洞劇場からオファーをもらった。今回、勇気を出さなかったら、もう二度と演劇には挑戦できないかもしれないと思い、勇気を奮い立たせた」と述べた。

 そして「(劇中)“マクベスは眠れない”というセリフがあるが、まさにその通りだ。ストレスを強く感じるし、なぜやると言ってしまったんだろう…とも思う」と言いながら「今の私の目標は、千秋楽の日まで、毎回全ての公演に最善を尽くし、やり遂げることだ。毎日、舞台に立つのはプレッシャーでもあるが、最後の日まで、しっかりとやり遂げたい」と付け加えた。

 マクベスの妻オリビア役にはアン・ユジンがキャスティングされ、チョン・ウォンジョ、キム・ドワン、パク・ドンウク、イ・サンホン、イ・チャンリョル、チョン・ダイェ、ホン・チョルヒが出演する。

 『マクベス・レクイエム』は12月1日から12月31日まで国立貞洞劇場で上演される。

シン・ヨンウン スタートゥデイ記者

――原文 URL
https://n.news.naver.com/entertain/article/009/0005045566

 


翻訳:リュ・ジョンハンプロジェクト事務局

 

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